[製品開発ストーリー Vol.6] 予想外の数量と台湾行き

2006.10.19

[製品開発ストーリー Vol.5] インパクトのある価格を実現のつづき…

税込980円という魅力的な価格を大きな目玉とし、なおかつ最短出荷を目指すということになりました。次は受注数見込みを作成しつつ生産計画を立てる段階です。この時点で仕様は決まり、パッケージ内容も決まっていたため、iPod周辺機器を取り扱っているお店に打診するための資料を作成しました。

この資料自体は一般の方向けではなく、バイヤーと呼ばれるお店の仕入れを担当している方向けのものなのでここでは公開できませんが、本製品の特長を列記し、またパッケージなどの訴求力も織り込んだ資料で、まだこの段階では現物が一切ない製品であるため、ビジュアルをAdobe Illustratorで作り込んだものでした。この資料には発売時期として「10月上旬」という形での記載をしました。これはまだ数量の確定をしていない中で確実な日付を書けなかったのと、まだJudyからサンプルの完成の目処だけしか教えられていなかったためです。

この資料と仲介を行なってくれた商社の多大なる努力のおかげで、製品として手元にないにもかかわらず、多くの受注見込みを取ることができました。具体的な数量をここで明示することは避けますが、ゼロが4個後ろに並ぶ数とだけ書いておきましょう。

正直に言うと、この計画当初にはおよそ5,000個くらいを予想していました。Judyにもだいたいそれくらいが最低ラインで発注するという話をしていたのですが、予想を多く上回る受注見込み数に気が引き締まる思いと共に、なんとしてでもどこよりも先に出荷できるようにしたいとの決意を固めました。この受注見込みの数も、どこよりも早く出荷するということが前提の数量ですので、遅れてしまってはその数量に影響が出てきてしまいます。

その後にサンプルが完成するのが27日頃だという知らせがありました。元々の予定では、それを大至急送ってもらってこちらで吟味し、修正した上で生産に取りかかるはずでしたが、そのやり取りに時間がかかることと、修正をその場で反映させることができないと考え、前述の決意もあったため、台湾のJudyのところに行きその場でサンプルを見ながら調整していくことにしました。

それを決めたのが9/22。Judyとの協議の末、9/28夕方に現地到着、9/29にサンプルの修正などを行ない、9/30に帰国というスケジュールを組みました。が、この日程が急だったためにうまく航空券が手配できず、10/1の朝6:40の飛行機で帰ってくるというものすごいスケジュールになってしまいました。

非常にタイトなスケジュールの中、初めての「もの作り」で不安もたくさんありましたが、自分自身の目で見て、その場で携わることが一番の解決方法だと信じていましたので、強行軍であってもがんばろうという気持ちは強くありました。

追記:数が「ゼロが5個後ろに並ぶ数」と書いていましたが、間違いでした。そんな数な訳はありません…(汗)。赤面しながら、訂正しました。

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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