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2012年1月 5日(木)

Simplismクリスマスキャンペーン2011、高級イヤフォンの正体

投稿者: Hossy@Trinity 日時2012年1月 5日(木) 14:19


「顧客向けのクリスマスプレゼントとして使う、とびっきり音のいいイヤホンを選んで欲しい」そうトリニティに依頼された時、僕の頭の中にはいくつかの製品が浮かんだ。実際にいくつか聴き比べ、トリニティのお客さんが使っていることが多いだろうiPod、WALKMANとベストマッチする製品として最終的に選んだのがAKG K3003だ。



一番の理由は、もちろん優れた音質だが、トリニティの扱う製品とK3003の両者に共通する一貫したポリシーを感じたことも選択の理由だ。

たとえばオールインワンのパッケージ。

商品を想定通りに機能させるために、ちょっとした手助けをするためのアイテムを、残さずすべて同梱する。ほんのちょっとした気遣いが、満足度を大きく高めることは言うまでもない。ひとつひとつの同梱されるアイテムは、それぞれ決定的な体験レベルの差を引き出すものではないかもしれない。しかしそれらが積み重なると、間違いなく利用者への満足をもたらしてくれる。パッケージを開梱し、ユーザーが使うまでのプロセスをパッケージの開け方やデザイン面での演出などに工夫を凝らしてることもそうだ。

とはいえ、もっとも重要なことは商品そのものが優れていること。いくら素晴らしい演出でユーザーに満足"感"を与えようと、実際の製品が良くなければ意味はない。この点でも、両社の製品に対するスタンスは極めて近いと思う。

K3003の音は、様々なイヤホンにある、方式ごとの制約、エクスキューズがない。たとえばダイナミック型ドライバは、低域から中域まで豊かなボリューム感や厚みを感じさせ、高域の帯域も広い。しかし解像度や音像のシャープさなど、音源の質感までを描き出す描写力では、バランスドアーマチュア型のドライバには敵わない。

ではその両方を組み合わせれば......と考えたメーカーはAKGだけではないが、質感の異なる二つのドライバを同時に使いこなし、小さなイヤホンのハウジングに収めてバランス良い音にするのは至難の業。実際に、ダイナミック型とバランスドアーマチュア型のハイブリッドイヤホンで、バランスの良い音を出す製品はなかった。

ところが、K3003を聴くと両ドライバの長所を引き出し、実に素晴らしい自然な音を出してくれる。これはもう脱帽。ピラミッドバランスの重心が低いしっかりした、そしてスピード感溢れる低域に、解像度や情報量、音像のシャープさが加わる。さらに特筆すべきは中域の表現力が高いこと。豊かな表情に固さはなく、ふくよかさがある。

それにインイヤーなのに、ゆったりとした空間を感じさせ、良いリスニングルームでスピーカーから音楽を聴いている感覚に、もっとも近い音場感をもたらすインイヤースピーカーだと思う。音好き、音楽好きがK3003の音を聴いてしまうと、もう二度と手放したくないと思うはず。

あなたの手元にラッキーなプレゼントが届くことを祈っています。




セレクター:本田 雅一
フリーランスジャーナリスト、オーディオ&ビジュアル評論家、コラムニスト。テクノロジーを起点に多様な切り口で、商品、サービスやビジネスのあり方に切り込むコラム、レポート記事などを多数執筆。近著に「今から始めてらくらく使える ツイッター超入門」「これからスマートフォンが起こすこと。」など。



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