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去る10月28日にNike+iPod Sport kit体験デモが開催されました。私は大阪出張中だったため、アップルストア心斎橋で参加しました。実はこのアップルストア心斎橋から御堂筋という道を挟んで向かい側にNike OsakaというNike Storeが今年にオープンしており、両方同時にNike+iPod体験デモを行なっていました。
入り口付近でイベントをしていたのですが、外に人がたくさん溜まるくらい盛況でした。なぜか、Nike Storeの方がスペースもスタッフも多くいて盛り上げていましたが...。ちなみに、上記写真で走っているのは私の友人で、「今日はどれくらい走りますか?」という質問に「10km」と答えて司会の人をビビらせていた強者です(笑)。普段は当社のMarware SportSuit Runaboutの下側(Dockのところ)を切り抜いてNike+レシーバーを接続して走っているそうです。体験コーナーでもRunaboutを使用しようとしてスタッフの人に「他社製品はちょっと...」と止められていました(汗)。友人のささやかなる応援に感謝しつつ、SportSuit Relayが発売されたらプレゼントしようと思いました。
さて、先日Marware SportSuit Sensor+とSportSuit Relayを発表したのですが、この反響がとても大きくNike+iPodのチカラを感じました。
当社のウェブサイトのアクセス数が5倍以上になり、問い合わせもとても増えました。ニュースサイト系でも多く取り上げていただいたようで、普段読んでいるメールマガジンなどにも掲載されているとなんだか嬉しくなりますね。
SportSuit Sensor+の質問で多かったのは「Nike+対応シューズでなくても正しく計測できるのでしょうか?」または「うまく計測できないという話がウェブ上にあがっています」というものでした。どれくらいの誤差になるのか正確な計測をしているわけではありませんが、実体験としてSensor+を使用する前と後で同じコースを走った感じではほとんど誤差は感じられませんでした。
なお、かなり誤差が生じるという場合には上記の写真のように正しい方向に装着しているかを確認していただくと良いと思います。上記写真の見たままに入れておかないと、正しく計測できないことは経験済みです。今お持ちの方は直輸入モノだと思いますので、中の説明を読んでいただいた方が良いと思います。
日本ではもうすぐ発売(ホントにもうすぐです)ですが、アメリカ市場ではもうかなり前から販売していて、正しく計測できないという報告は来ていないので問題ないという認識でいます。
また、SportSuit Relayの方ですが、ウェブページの説明ではiPod nano(2nd)という表記を多用していますが、実際にはiPod nano(1st)にも対応していますので、ご安心ください。
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先週木曜日から日曜日まで大阪出張に行っていました。出張に行くと、昼も夜もいろいろと詰まっていて、なかなかウェブログの更新がままならずに少し間が空いてしまいました。しかし、出張中にもスケジュールは進行するため、新製品の発表を行ないました。
iPod nano(2nd)用シリコンケースにカラーバリエーションを追加しました。iPod nano(2nd)のカラーに合わせてブラック・ブルー・ピンク・グリーンの4色となります。まだ製品開発ストーリーも終わっていないのに次の製品が出てきてしまって、ちょっぴり焦っています(笑)。
詳しくは製品開発ストーリーの方に書きたいと思っていますが、元々はカラバリを作る予定はなかったのですが、クリアだけだとどうしてもブラックが弱いこと、また意外とカラーを望む声が多かったことから決断しました。だんだんと他のメーカーからもシリコンケースが発売されてきているので激戦区ではありますが、価格、デザイン、そしてアンチダストコーティングと高級感のある手触りなど、製品としては自信のあるものなので、是非とも店頭でご覧の上、ご購入ください。決して損はさせないと自負しております。
早く、開発ストーリーを進めなければいけません...まだ台湾に行ってませんから...。
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前々から情報をちょこちょこと小出しにしていたので、あまり「発表」という衝撃的な漢字ではありませんが、これからのスポーツの秋に最適な製品をリリースしました。
このRunabout(ランアバウト)は古くはiPod miniの頃からあり、いわゆるアームバンドではなくてリストバンドで使い勝手が良いということで好評のモデルです。アームバンドタイプだとスポーツ中にiPod nanoの画面を見るのが困難ですし、操作もすることができません。でも、実際にスポーツをしているとプレイリストを変えたり、iPod nanoを操作したいと思うことはしばしばあります。Runaboutのようにリストバンド型だと時計のように見たり操作したりが可能なため、操作性は非常に高いのです。そして、どうしてもアームバンドという方にはリストバンドを延長してアームバンドにもできるようになっているため、どちらの形でも使うことができます。
実はこのSensor+(センサープラス)は若干禁じ手の製品ではあります(笑)。日本では10/28から発売開始のNike+iPod Sport kitをNike以外のシューズでも使えるようにするセンサーホルダーで、AppleとNikeのマーケティングを裏切る形になってしまうからです。ただ、そうはいっても、iPod nanoを使って楽しくスポーツをしたい、でもお気に入りのシューズはNikeではない、という方もたくさんいらっしゃると思います。そんな方にお薦めなのがSensor+で、Nike+iPodのセンサーをシューズの靴紐にホールドできる製品で、Nike以外のシューズでまったく問題なく使用することができます。ちなみに「Nike以外」と書いていますが、NikeでもNike+に対応していないシューズを使いたいという場合にはこのSensor+が役に立ちます。実際に私はアシックスのシューズでNike+iPodを使ってランニングを楽しんでいます。
SportSuit Relay(リレイ)は、前述のRunaboutとSensor+をバンドルしたスポーツキットと言えます。唯一、Runaboutと違うところは、リストバンドの方にNike+iPodレシーバーを収納できるスペースがあるということです。Relayを使えば、Nike+iPodをNike+対応のシューズ以外でリストバンドと共に万全のスタイルでスポーツをすることができます。
以上、発売は11月上旬ですが、スポーツの秋を満喫するための製品の紹介でした。なお、近いうちにもうひとつ、スポーツ向けの製品を発表しますので乞うご期待。
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HD DVDプレーヤーを購入したのは良いけれど、その能力を余すところなく発揮させるにはやはりHD DVDソフトが欠かせないのですが(でないとHD DVDプレーヤーの意味はないですし)、なかなかHD DVDやBlu-rayといった次世代DVDのソフトを一覧して購入することができずにいました。家電量販店などに足を運んでもHD DVDコーナーを作っているところはわずかで、あったとしても品揃えが少なく、満足して買い物をできる状況ではありませんでした。
そこでオンライン通販大手のアマゾンが乗り出してきたというのは非常に大きな出来事でした。実はこれまでもアマゾンではHD DVDの販売はされていたのですが、ひっそりといった感じで、品揃えも少なかったためあまり利用していませんでしたが、これからは入手が楽になりそうです。
売るための土台はだんだんと構築されてきているので、あとはコンテンツ制作会社にがんばってもらうしかありません。もうDVDの画質には戻れない身としては、なんとかコンテンツを増やしていって欲しいところです。
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すっかりと涼しくなり、夜などは少し寒いくらいの季節になってきましたが、いかがお過ごしでしょうか? 我々の仕事の大半はMacの前に座っての作業で、あまり外に出て季節を感じたり、運動をしたりすることがないのです。少しは運動をして体力をつけなければと思い、友人からNike+iPod Sport kitを借り受けて「たまに」走っています。まだ日本では販売が開始されていなかったので「直輸入モノ」ですので、まっとうな人生をお送りになっている堅気の皆々様は10/28からの正式発売をお待ちください。
さて、Nike+iPodを使い始めた頃はまだウェブサイトも英語のみだったのですが、現在は日本語になり着々と準備が進んでいるようです。そして、先日とうとう上記のようなアップデートがありました。「Nike + iPodボイスキット」と書かれていますが、これにはピンときました。
Nike+iPodを使っていると走っている途中で、消費カロリーやあとどれくらいで目標に達成するかなどの案内を音声で教えてくれます。男性と女性を選べるのですが、これまではどちらも英語での案内だったのですが、日本語版が発売される時にはこれが日本語になるのかなぁと話していたのですが、どうもそれが現実になったようです。ただ、惜しむらくは、有名な声優なり俳優に担当して欲しかった。もしかしたら、私が知らないだけかもしれませんが、聞き覚えのある声ではありません。これが、ラムちゃんの声(古いですか?)で「100カロリー消費だっちゃ!」とか言ってくれると、走るスピードも0.1 km/hくらい早くなると思うのですが...。
とはいえ、スポーツを楽しくさせてくれるNike+iPodはとってもお勧め製品ですので、ぜひ一度お試しください。10/28にはアップルストアにて体験イベントも開催されるようなので見に行くと楽しいかもしれません。
さて、肝心のNike+iPod関連製品ですが、近日中にMarware SportSuit Sensor+とSportSuit Relayを発表をします。これでよりNike+iPodが楽しめるようになります。もちろん、私も普段はこのRelayを使用して走っています(たまに)。
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当社オンラインストア「Trinity Online Store」(略してTOS)では、商品を購入していただいた方を対象に「会員登録のすすめ」があり、少なくない方々に登録をしていただいております。しかしながら、今日までなんらお得なことはありませんでした...。申し訳ありません...(汗)。
近いうちに何かやろう何かやろうと思いつつ、あまり良いアイディアも思いつかないままに時が流れてしまっていました。しかし、TOS(しっくり来ない...)をオープンしてはや半年。そろそろ何かやらなければ「何のために登録させたんじゃゴルァ!(もう古いですか?)」と怒られてしまいます。
というわけで、近いうちに何かやります!(近いうちに...)
さて、何かやるの「何か」をどうするかが大事なポイントです。今のところまったく思いついていません...(汗)。オンラインストア機能を借りているサーバー上では「ポイント制度」が使えるようになっていて、商品購入時にポイントが加算され、それを次回以降の購入に使用できるというものです。1ポイント1円となり、そのポイントのパーセンテージはこちらで決定できるため、50%に設定すればその分割引、ということになります。これはこれで悪くない案だと思いますので、安牌として取っておきたいと思います。
しかし、これだけではそれほど「面白い」訳ではありません。みなさんは、こういう会員登録にどんなことを期待しているのでしょうか? もしご要望があれば「前向きに検討した上で、善処するような方向で進めることもやぶさかではありません」ので、どしどしご応募ください。当社にある売るはずだったのが諸般の事情で売ることができなくなった製品サンプルなどというものがたくさんあるので、そういうものを無条件で添付する(押しつける?)というのはどうでしょうか? レアものグッズ好きの方にはたまりませんね。
多少冗談っぽく書いていますが、ご要望は親権に募集しています。ご要望がなく、面白いことが思いつかなければ、とりあえずポイントにします(笑)。それではたくさんのご意見をお待ちしております。
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[製品開発ストーリー Vol.6] 予想外の数量と台湾行きのつづき...
パッケージの印刷が終わったということで、実際のブリスターパッケージに入れてもらい写真を撮ってもらって確認をしました。日本語のデータはたまに問題が起きる場合もありましたし、Illustratorのバージョンによってオリジナルと差違が出てきてしまうことがあるからです。
写真を見て愕然としました。
今回、ブリスターパッケージを上記のイメージのように「自立」するタイプにしました。これは、価格が買いやすいものであるのと同時に、早い段階での出荷ができるということが前提で、iPod nano(2nd)の展示と共に購入してもらうべく、アクセサリーコーナーのフックだけでなく自立しての展示も可能にするためでした。
しかし、この「自立」のためにブリスターの形状が後ろの下側だけ出っ張る形になっていました。そして、パッケージデータを作成した段階ではこういう形になる予定ではなかったため、台紙をフルサイズで使ったデザインにしていたのです。
つまり、表は問題ないのですが、裏面の下側、特に一番大事なお店で読み取りをするためのバーコード部分がそこにかぶっているためにスキャンすることができないのです。上が入稿したときのイメージですが、ちょうどバーコードの上あたりまで隠れてしまうのです。隠れるといっても透明のブリスターなので見えるので、当社の社名などはそのままでも良いのですが、バーコードが読み取れないというのは致命的なのです。
もともと、台紙のデザインはぎりぎりで入稿したもので、データ的に校正をしたときには気づいておらず、ようやく印刷が上がってきた状態で気づいたのでかなりヤバい状況。
なんとかなんとか頼み込んで修正データを大至急送るということで、印刷し直してもらうことにしました。向こう側でどのような対処をしたのかわかりませんが、最後に「なんとかやれる」という答えをもらったときには感動しました。
大至急、レイアウトを変更している間に内容に間違いがないか吟味しているところで、とんでもない大きな間違いを発見してしまいました。これもある意味バーコードよりも大事なところで間違いを犯していました。
前掲したパッケージデータの表面を見てください。「iPod nano Silicon Case」と書かれています。これ、実は「Silicone Case」となるのが正しいのです。「Silicon」という言葉も存在するのでスペルチェックにもかからなかったのでまったく見落としていたのですが、実際には「Silicone」なのです。自分でも正確を期すためにいろいろ調べてみましたが、実は「Silicon Case」としているところも結構多いんですよね...(汗)。他社はいざ知らず、輸入商社として活動している当社が、そしてオリジナル製品として製作しているものの名称を間違えるということは許されません。
しかし、本当に危ないところでした...。今回のブリスター形状によるデザイン変更がなければ、再度細かいところのチェックをすることもなく市場に投入していたでしょうから...。
というわけで、デザイナーK太郎氏に「すぐに修正をして!」とムリを言って作ってもらったのが下記のデザインで、これが最終データとなりました。ただし、もう一悶着あったのですが、それはまた時系列でご紹介します。
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[製品開発ストーリー Vol.5] インパクトのある価格を実現のつづき...
税込980円という魅力的な価格を大きな目玉とし、なおかつ最短出荷を目指すということになりました。次は受注数見込みを作成しつつ生産計画を立てる段階です。この時点で仕様は決まり、パッケージ内容も決まっていたため、iPod周辺機器を取り扱っているお店に打診するための資料を作成しました。
この資料自体は一般の方向けではなく、バイヤーと呼ばれるお店の仕入れを担当している方向けのものなのでここでは公開できませんが、本製品の特長を列記し、またパッケージなどの訴求力も織り込んだ資料で、まだこの段階では現物が一切ない製品であるため、ビジュアルをAdobe Illustratorで作り込んだものでした。この資料には発売時期として「10月上旬」という形での記載をしました。これはまだ数量の確定をしていない中で確実な日付を書けなかったのと、まだJudyからサンプルの完成の目処だけしか教えられていなかったためです。
この資料と仲介を行なってくれた商社の多大なる努力のおかげで、製品として手元にないにもかかわらず、多くの受注見込みを取ることができました。具体的な数量をここで明示することは避けますが、ゼロが4個後ろに並ぶ数とだけ書いておきましょう。
正直に言うと、この計画当初にはおよそ5,000個くらいを予想していました。Judyにもだいたいそれくらいが最低ラインで発注するという話をしていたのですが、予想を多く上回る受注見込み数に気が引き締まる思いと共に、なんとしてでもどこよりも先に出荷できるようにしたいとの決意を固めました。この受注見込みの数も、どこよりも早く出荷するということが前提の数量ですので、遅れてしまってはその数量に影響が出てきてしまいます。
その後にサンプルが完成するのが27日頃だという知らせがありました。元々の予定では、それを大至急送ってもらってこちらで吟味し、修正した上で生産に取りかかるはずでしたが、そのやり取りに時間がかかることと、修正をその場で反映させることができないと考え、前述の決意もあったため、台湾のJudyのところに行きその場でサンプルを見ながら調整していくことにしました。
それを決めたのが9/22。Judyとの協議の末、9/28夕方に現地到着、9/29にサンプルの修正などを行ない、9/30に帰国というスケジュールを組みました。が、この日程が急だったためにうまく航空券が手配できず、10/1の朝6:40の飛行機で帰ってくるというものすごいスケジュールになってしまいました。
非常にタイトなスケジュールの中、初めての「もの作り」で不安もたくさんありましたが、自分自身の目で見て、その場で携わることが一番の解決方法だと信じていましたので、強行軍であってもがんばろうという気持ちは強くありました。
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当社オリジナルiPod nano(2nd)用シリコンケースですが、発売自体はもう一週間以上前から開始していたのですが、お店での販売数確保を最優先にしていたため当社オンラインストアではずっと「在庫切れ」でした。お店での数量も確保でき、本日たくさん入荷しましたので、お店に行くのが面倒くさい、オンラインでの買い物が好き、他を探すのが面倒くさい、ポイントは貯めたくない、商品が980円なのに送料が600円でも構わない、当社にカンパしたい、当社の納品書が見たい、何かおまけが付いてくるんじゃないか(付きませんが...)、という方はこちらからご購入ください。
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[製品開発ストーリー Vol.4] パッケージデザインの変遷のつづき...
パッケージデザインはこの後にさらに急転直下の出来事に遭遇するのですが、それはもう少し後の話になるので、なるべく時系列に沿った形で進めましょう。
製品自体は金型待ち、パッケージの入稿は終了。あとは納期と価格の決定を行なうためJudyと長い時間Skypeを使ってのやりとりをしました。通話することもあるのですが、基本的にはテキストチャットで、必要なときにカメラを使って見せながらのコミュニケーションを取りました。テキストベースにする意味は、文書としてログが残るところで、あとで見返したり、一応「証拠」として残るのが重要になる場合もあります。
さて、納期と価格ですが、これに密接してくるのがオーダー数です。オーダー数がわからなければ納期は算出できませんし、納期がわからなければオーダー数も見えません。オーダー数が見えなければコストという意味での価格はわからないのですが、実売価格がわからなければ受注見込み数量が決まりません。なんだか禅問答のようなのですが、このバランスの折り合いが難しいところです。特に当社では自社による製造は初めてなため経験則というものがありません。
まずは、Judyにはだいたいの予想オーダー数量をいくつか出し、そこから算出されるコストからだいたいの予想価格を算出します。細かいところは企業秘密になりますが、商品に対してかかる費用としてはだいたい下記のようなものがあります。
・コスト(原価=製造工場よりの出荷価格)
・運賃(製造工場から当社倉庫までの運賃)
・関税(台湾で製造された製品で、シリコンを素材に使用した保護カバーという区分では3.9%という関税が課されます)
・輸入消費税(消費税4%とそれに地方消費税25%)
・倉庫運用費用(入荷検査や出荷仕分けなど)
・国内送料(お店などへの納入にかかわる送料)
そしてもちろん、お店や流通会社へのマージンも考えなければなりません。当社は実店舗を持っていない輸入商社ですから、お店の場所を貸していただいたり、説明をしていただいたり、レジで現金を回収していただいたり、宣伝をしていただいたり、と多くのことを代行してやっていただいているので、マージンという考え方よりも手数料を支払っていると考えた方が良いと思っています。
さて、いろいろ計算すると普通に考えると市場価格が1,280円(税込)になりそうでした。これはこれでなんら悪くない価格だとは思いましたし、iPod nano(2nd)発売翌日に発表された最大手の商社も1,280円で発表していましたので無難ではあります。が、しかし、普通だと面白くないですし、記念すべき最初の製品でもあるのでできる限り多くのお店に置いて欲しいので、インパクトのある価格を付けようということで、多少無理して(笑)、980円(税込)という価格設定をしました。この製品に触れて、当社の存在を知っていただいたり、少しでも興味を持ってもらえることがあるとしたら、広告宣伝費として考えることもできます。
というわけで、980円(税込)に価格を設定したことにより、営業的うたい文句として「最短納期、最安値」ということを言えるようになりました。これがオーダー数に大きな影響を与えることになります。
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現在、当社へのお問い合わせについては下記の方法を用意しています。製品ご購入前に質問される場合も、ご購入後のお問い合わせもすべて下記で承ります。
【電話】050-5532-7070(平日9:30〜18:00)
【メール】info@trinity.jp(24時間)
【ファックス】03-4477-5173(24時間)
【Skype】trinityinc(平日9:30〜18:00)
実際、ファックスとSkypeでお問い合わせをいただくことはほとんどありませんが、Skypeはコンピューターをお持ちでしたらWindowsでもMacintoshでもダウンロードしてインストールするだけで無料通話が可能となりますので、是非ともお試しください。上記Skype IDで検索していただければすぐに見つかると思います。
傾向としてはメールによるお問い合わせが多いのですが、たまに返信をしても宛先不明で戻ってきてしまうときがあります。当社へのメールによるお問い合わせをいただいた場合、「必ず3営業日内」に何かしらの返信をいたしますので、もしもそれまでに返信が届かなかった場合には、「届いていない」もしくは「記載のメールアドレスが間違っている」などの原因が考えられますのでご確認ください。ご質問などをいただいて、回答に時間がかかる場合でもいったん何かしらの返信はしますので、何も返信がない場合には上記の原因をご確認いただき、お手数ですが、再度送信していただけますでしょうか?
ちょうどお問い合わせをいただいていた方に返信をしたところ、宛先不明で返ってきてしまいましたのでエントリーを作成してみました。もし心当たりの方がいらっしゃいましたら、こちらから連絡の手段がありませんので、再度お問い合わせをいただけますでしょうか? よろしくお願いします。
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[製品開発ストーリー Vol.3] ネックストラップに悩むのつづき...
ケースの仕様がほぼ固まったところでケース製作の方は金型が完成するまでは一休みとなります。その間にパッケージデザインを手がけることにしました。
パッケージを完全にオリジナルで製作するには時間が少なかったということもあり、今回はJudyの会社でこれまで使用していたパッケージをデザインし直すということにしました。基本的には経年変化や汚れなどの劣化が少ないブリスタータイプのパッケージで中にデザインされた台紙を入れるタイプです。ブリスターは環境という面においてはあまり良い選択肢ではないので、次回以降は何かしら他の素材を検討したいと思います。
まずは台紙デザインですが、Judyが最初に送ってきた基本台紙は上記のようなものでした。こういっては何ですが、安いシリコンケースにありがちなチープな感じのデザインで「安かろう、悪かろう」というイメージを抱かせてしまうパターンです。我々はたとえ安くとも、コストパフォーマンスの高い製品を作るつもりだったので、パッケージもしっかりとしたデザインにするつもりでしたので、これは全面的に改定することにしました。
当社にはかなり前からほとんどのデザインをデザイナーのK大郎氏に依頼しています。彼はまだ若いのですが、しっかりと自分の考えを持ち、製品を理解しつつどのようなデザインが良いのかを提案してくれるのです。
最初に来たデザインは上記のものでした。基本的にテキストはこちらで用意しますので、K大郎氏の方は文字組みとデザインをお願いしています。「ベーシックなケース」であるというところから、最初はこのような色もベーシックなものを使ったシックなデザインを作ったようです。
その次にiPod nano(2nd)のカラーバリエーションをフィーチャーしたラインを付けたものができてきました。シンプルでなおかつ色彩感を出してきたのですが、デザインとしてはもう少しひねりが欲しいものでした。ここでいくつかの要素を追加してもらうことにしました。
まずiPod nano(2nd)用ケースであることをラインのイメージだけでなく、パッケージをパッと見ただけでわかるようにアイコンを追加してもらうことと、製品図を追加して各部の説明を付け加えることで製品コンセプトがわかりやすいようにしました。そして、本当はあまり公開したくはないのですが、この時点ではブランドを少し変えるつもりでいました。これについてはあまり触れないでください(笑)。そして、この時点でK大郎氏が「もうひとつ用意している」ということだったので、面白いものができてくるのではないかと大いに期待していました。
現在の完成系にかなり近い女性のコラージュが出てきました。ベーシックなケースという意味では少し冒険をしたデザインではあると思いますが、もしこのデザインのパッケージにした際には、他の製品よりも格好良く、そして目立つのではないかと考えました。購買層を限ってしまうのではないかと少しだけ迷いましたが、我々のチャレンジの第一歩の製品なので、これくらいの主張があっても良いと思い、基本的にこのデザインで詰めていくことに決めました。
かなり最終形に近くなってきたのが上記のものです。女性のコラージュのところ、直線的なラインからカーブを描くものに変更し、裏面とのメリハリを付けつつ、よりインパクトのある形にしました。また、裏面は大きめの製品ビジュアルと下部の説明部分のバックグラウンドを色を付けることで明確に分離しました。
そして、最後に表面の調整を加えて、ブランドを元に戻した(触れないでください...)ところで完成となりました。女性の顔の下あたりから製品が入るスペースとなります。そして、通常はiPodを模した台紙をケースの中に入れるのですが、ここもこのバックグラウンドのイメージを使用した台紙にすることにしました。それによって、全体としてひとつのデザインができあがり、なおかつiPod nano(2nd)のカラーバリエーションの色が入り込んでいるので、イメージが付けやすくなります。
ここでデザインは終了とし、データをJudyに送って終了、となるはずだったのですが....
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[製品開発ストーリー Vol.2] コンセプトはベーシックのつづき...
新しいiPod nanoを入手するとまずは台湾のJudyのところに1台大至急で送りました。iPod nano(2nd)が予想通りの変更となったため(実際にはオーディオジャックは上に来るかと思っていましたが...)、ケースの構想もそのままに進行することにしました。発表の翌日にはAppleより製品の図面も公開され、それに基づいた形でだいたいの設計を進め、本物が届いた段階で型を取って金型を作る、というのが流れです。
本物が現地に届いてすぐに送られてきた製品イメージは上記のようなものでした。こちらの要望であった、下記の仕様を満たすもので考えたものなのですが...。
【製品仕様】
・素材はシリコン
・色はクリア
・ケースに入れたままLockスイッチ、オーディオコネクター、Dockコネクターにアクセス可能
・ディスプレイ部とホイール部はくり抜き、別途スクリーンプロテクター
ここで一番悩んだのが「ネックストラップ」についてです。Judyから送られてきた製品イメージには下部の端にネックストラップが通せるような形になっています。しかしながら、ネックストラップを付けられるという仕様は元々入れていませんでした。なぜならば、この仕様が本当にベーシックなケースとして必要なものなのかわからなかったからです。ネックストラップにiPod nanoをぶら下げている人はたまに見るのですが、実際にどれくらいの割合でネックストラップを使っているのかがわかっていませんでした。
ネックストラップを付けられる仕様にするとしたとしても、どのような形でそれを実現するのか大いに悩むところです。今回製品イメージとしてもらったような形は私としては「あり得ない」ものでした。このスタイルでネックストラップを付けると使用中にiPod nanoは斜めになってしまい、決して美しいとはいえません。また、このような形のネックストラップを実際に使ってみて一番イヤなのは、穴がひとつであるがために、歩いたり動いた際にiPod nanoが首の下でくるくると回ってしまうことでした。
実は上記のような製品イメージも浮上してきていたのですが、こちらもまた、ネックストラップの仕様としては「あり得ない」ものでした。正面に穴が開いているということは、ネックストラップを通した際には必ずiPod nanoがどちらかに傾くことになり、非常に不安定でなおかつ美しくありません。この左右のグリッドも持ちやすいという配慮のデザインではあると思うのですが、フォルムとして美しくなくなってしまい、そしてベーシックなケースとは言い難くなってしまうのです。
もっと前から真剣にネックストラップについて考えておけば良かったのですが、それまでに漠然と考えていた形では「ネックストラップはない」ものだったので、ここにきて悩んでしまいました。
当社で取り扱いをしているMarware SportGrip Extremeというシリコンケースのネックストラップの付け方がその部分だけ見ると一番スマートな方式(Apple純正のネックストラップ型ヘッドフォンも同様のスタイルですね)なのですが、諸刃の剣として、「ケースに収納したままDockコネクターが使える」という基本コンセプトを覆してしまうことになります。
また、ネックストラップを付けられる使用にした場合、当然、ネックストラップ自体も付属させなければなりません。しかし、これもこれまでの経験の中で満足いくものがあまりありませんでした。いわゆる「紐」っぽいものだと、擦れて痛くなったり、だんだんと汚れてきてしまったりしますし、ビニールっぽい素材だと肌に触れたときにあまり気持ちの良いものではなく、またチープなイメージを抱いてしまいます。
ということで悩んだ末、基本仕様としては前者のもので、ネックストラップの穴は作らない、という決定を下しました。時間との戦いの中でネックストラップのスマートな使用が可能なデザインを考え、ネックストラップの素材を吟味するということが難しかったのと、「ベーシックなケース」という基本コンセプトから考えると、それよりもコストダウンして買いやすいケースにした方が良いのではないかと考えたからです。
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[製品開発ストーリー Vol.1] はじまりは偶然からのつづき...
製品を作るにあたり、どんな仕様のものをどんな価格帯でいつまでに出荷をするか、ということをまずは構想として考えました。
【製品仕様】
・素材はシリコン(厚さ1mm)
・色はクリア
・ケースに入れたままLockスイッチ、オーディオコネクター、Dockコネクターにアクセス可能
・ディスプレイ部とホイール部はくり抜き、別途スクリーンプロテクター
【ターゲットプライス】
・税込1,280円以下
【出荷時期】
・製品発表から1ヶ月以内
まずはおおざっぱに上記のことをJudyに伝え、詳細を詰めていくことにしました。この中で一番大事なのは【出荷時期】と考えていました。どこよりも早く店頭に並べることで大きなアドバンテージを得られることは、これまで他社の製品がいち早く店頭に並ぶのを指をくわえてみていた側としては身にしみてわかっていることでした。
実際のAppleの発表の数日前にはいろいろな情報を検討した結果、5G iPod(Video)には大きな変化はなく、iPod nanoのラインナップが一新するだろうということを確信していました。iPod shuffleについては、前日になって変わるという情報が入ってきましたが形などはまったくわかっていませんでした。iPod shuffleに関しては、ケースというものが必要なのかどうか、という根本的なところもあったので、今回はiPod nanoだけに集中して考えようということにしました。
【製品仕様】について。iPod nano本体がカラフルなラインナップになるということはわかっていましたが、それに合わせてたとえばMarwareのようなところからカラフルなラインナップのケースが出てくることは明白だったため、色味が事前にはまったくわからない状況で、またケースのカラーリングに時間をかけてしまうと出荷時期も遅れてしまうため、最初はクリアというどのカラーにも合うものにするのが一番無難だという結論に至りました。
素材はシリコンということ自体は決定でしたが、カラーが「クリア」とは言っても、シリコンの性質上、まったく透明にすることはできないので、クリアに近づけるには薄さを追求していくしかありません。しかし、薄すぎると逆に切れてしまったりする危険性があるため、ちょうど良い厚さにする必要があります。これまで取り扱いをしてきたシリコン製品や、他社製品のものを検討して1mm以下だと切れる危険性もあるということで、1mmが最低ラインということにして製作をすることにしました。
「ケースに入れたままLockスイッチ、オーディオコネクター、Dockコネクターにアクセス可能」というのは当然のことながら、「ディスプレイ部とホイール部はくり抜き、別途スクリーンプロテクター」というようにしました。前述のように、ディスプレイ部をシリコンケースで覆ってしまうと、完全に透明にすることができないため、ディスプレイの視認性が著しく低下してしまうためです。また、ホイール部分に関しては、ちゃんと作れば最近のモデルのiPodはホイール操作の感度が上がっているため、シリコンケース自体でカバーしてしまっていても操作感にあまり支障はないのですが、そこだけ薄く作るのは少し高度な技術が必要になるのと、薄く作るために多少遊びができ、あまりスマートなイメージを持てないというのが、「くり抜く」という形にした理由です。もちろん、その部分をそのままにしておいては傷が付いてしまうおそれがあるので、ディスプレイプロテクターとホイールプロテクターを同梱することにしました。
【ターゲットプライス】についてはベーシックなケースであるがために、なるべく低く抑えて「買いやすく」そして「多くのお店で置いてもらえるように」ということで1,280円(税込)以下になるように考えました。とはいえ、これは製造コストを計算していってからの話なので、製品仕様などがしっかりと決まらなければ決定する訳にはいきませんので、あくまでもこの時点ではターゲットプライスということで設定していました。
また、【出荷時期】に関しても「1ヶ月以内」という設定をしましたが、製品仕様や数量にも影響してきますので、最初の段階では完全に決定することはできませんでしたが、Judyが「2週間で金型を完成させるから、3週間で出荷にこぎ着ける」という話をもらっていたので、まずはそれに合わせて動き始めることにしていました。
ここまでの準備で多くのメールをやりとりしつつ前日を迎えたのですが、一番心配だったことは、「iPodがまったく変わらなかったらどうしようか」ということでした。今回のプロジェクトはiPod nanoがラインナップ一新され、ケースもすべて作り直し、というサードパーティーが一列に並んで再スタートを切るという条件で始めているので、いま現在たくさんのシリコンケースが発売している中にあえて参入していくものではありませんでした。
そして9/13、iPod nanoが発表・即日発売になり、すぐに「購入に走り」ました。大きな変更点としてはLockスイッチ、Dockコネクター、オーディオコネクターの位置が変わっていること、そして本体が丸みを帯びていることでした。これはそれまでのシリコンケースすべてが変更を余儀なくされるということとイコールです。つまり、プロジェクトスタートのホイッスルは吹かれたのでした。
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今回のように、オリジナルケースを製作して発売するというようなプロジェクトイメージを思い描いたのは実はかなり前のことでした。昨年、iPod nanoが9月に劇的デビューした際に、どのメーカーも事前情報がまったくなかったため、対応アクセサリーの発売は早いところでも11月を過ぎていました。その際に、私が取引をしていたメーカー各社からもまったく情報が来ず、また、どうしてもアメリカのメーカーが多いため、アメリカ国内需要を満たしてから日本に割り当てが回ってくるというように、後手後手になってしまうことがとても多かったのです。
ぼんやりとではありましたが、自分で企画し、プロジェクトをコントロールすることができれば、こんなにも他のメーカーに先を越されることはなかったのではないか、と考えていました。また、さまざまな製品と出会い、いくつかの改良点を思いつきメーカーに報告をしてもまったく反映されなかったり、考え方の違いもあることから、完全に自分が気に入ったものを販売するということはできずにいました。
みなさんもご存じの、この業界最大手の商社も近年になり自社ブランドを立ち上げて、魅力的な製品をたくさん出してきています。勝手な想像ですが、上記に近いような形でオリジナルを作り始めたのではないでしょうか。
しかしながら、当時は会社の一社員であり、思い描いたことをそのまま実現できるような立場でもなかったですし、タイミングもあるので、考えつつもそのまま時は流れていました。
そして、今回のプロジェクトにつながる偶然の出会いがあったのが、今年1月にラスベガスで開催されたConsumer Electronics Show(CES)でした。元々は最新のトレンドを見極めてビジネスに繋げることと、すでに取引をしているメーカーの新製品を見たり、今後のビジネス展開についてミーティングをするために向かったのですが、何とはなく、台湾のOEMメーカーが並んでいるところも今後の勉強のためにと見て回っていました。
そのブースのひとつでiPodケースや周辺機器を製造しているメーカーがありました。もちろん、そのようなメーカーはたくさん出展していたのですが、そこではひとりの女性がものすごい勢いで説明をしていて、そのパワーに魅せられたので少しだけ立ち止まって製品を見ていると、強引にブースの中に連れ込まれて怒濤のごとく商品説明を始めました。その彼女が今回のプロジェクトの立役者となるJudyでした。
まだそれほど長い歴史を持っているわけではない会社ではありましたが、後発なだけに意欲は十分で、前述のように思い描いていたことを一緒に実現できるのではないかと感じ初めていました。
ちょうどCESの直後にMacworldが開催される日程だったため、ラスベガスからサンフランシスコに移動する予定でした。さらにいえば、その前年の1月にMacworldにて発表されたiPod shuffleが1周年を迎え、そろそろモデルチェンジするときなのではないかと囁かれていました。
そこでJudyに、「もし新しいiPod shuffleが発表されて、それに対応するアクセサリーをすぐに発売することができれば、我々にとってビッグチャンスになるよ。」と話しました。彼女はとても乗り気で、もともとはMacworldに行く予定はなかったのですが、急遽トラベルエージェントに連絡を取りサンフランシスコへ行く算段を始めました。こういう行動力は一緒に組むパートナーとして非常に心強いものです。
彼女は「もし新しいiPod shuffleが発表されたら、すぐにAppleブースに行き、型を取りましょう。そのための粘土(のようなもの)を用意しておきます。」とやる気満々でした。それで本当にちゃんとした製品が作れるのか少し疑問ではありましたが、彼女は「3週間で製品を出荷にこぎ着ける」と豪語していました。これまで彼女たちが作ってきた製品は、クォリティとしては決して悪くないものの、どうしても安っぽく見えてしまうものばかりでした。しかし、そこにiPodのテイストをしっかりと組み込めば「化ける」可能性はあると思っていました。価格については十分に競争力のある水準でした。
ラスベガスの夜、長い間、なぜ彼女たちの製品にあまり魅力がないのか、どうしたら良いのかなど、こちらのイメージを伝えました。そして、お互いにベストを尽くして一回プロジェクトをやってみようということになりました。もうこの時点では、彼女と私の信頼関係はある程度築き上げられていたといっても過言ではありません。
インターネットの普及が著しい昨今、メールやチャットだけでのコミュニケーションが盛んですが、顔と顔をつきあわせて、一緒に食事をしたりお酒を飲んでリラックスして、関係ない話も交えつつ、さまざまな意見交換をすることが人間と人間のビジネスには結局必要なのだと感じました。そしてこれは、今回のプロジェクトでも大いに証明されることとなります。
結局、みなさんご存じのように2006年1月のMacworldではIntel CPU搭載のMacBook Proなどの発表はあったものの、iPod本体のモデルチェンジは一切行なわれませんでした。しかし、その後もJudyとはメールのやりとりをしたり、彼女たちが作った新製品の評価をしたり(残念ながら魅力的な製品はありませんでしたが)、やりとりは途絶えていませんでした。
そして9月の上旬、Appleより「It's Showtime!」のアナウンスにより新しいiPodの出現を確信した我々は具体的なスケジュールについて詰め始めていました。
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前置きとして「たぶん」と付いてしまうのですが、iPod nano(2nd)の発表からちょうど3週間の今日、どこよりも早くiPod nano(2nd)用シリコンケースの販売を開始できることになりました。少し弱気な表現なのは、本当に一番なのかは調べようがなかったからです。当社ウェブサイトのNewsコーナーでは特に記載していませんが、プレス関係者向けリリースメールでは「国内初」というタイトルを付けてしまいました。「たぶん」問題ないでしょう(笑)。
今週末の3連休には「たぶん」当社の製品のみがiPod nano(2nd)用シリコンケースとして店頭に並ぶのではないかと思われます。インターネット上の掲示板などではAppleの秘密主義の度が過ぎるので対応アクセサリーがまったくないままiPod nano(2nd)を買わなければならない、というような意見も見かけられました。これで、たったひとつだけではありますが、大切なiPod nano(2nd)を守る手段を提供できたことになります。
そして、この製品は私が手がけた最初の製品でもあるのです。これまでは前職も含めて輸入代理店としての役割を果たしてきており、基本的に製品開発に協力はしつつも、オリジナル商品を作ることはありませんでした。しかしながら、今回いくつかの目的を達成するためにはオリジナルでやるしかない、という結論にいたり、初めての製品開発を行なうことにしました。
iPod nano(2nd)が発表されてから今日までの間、山あり谷ありとさまざまな出来事があり、かなり多くの時間をこの製品に費やしました。秘密のプロジェクトとして台湾に行ったのもこの製品のためでした。そして本日、発表にいたり、正確な発売日を設定できたことを大変嬉しく思っています。
次回以降、この製品開発の表も裏も含めてレポートをしてみたいと思っています。製品を一瞥するだけでは「ただのシリコンケース」で特に大きな特長があるわけではないと感じられると思いますが、その細部ひとつひとつに渡りいろいろなストーリーが隠されているので、是非ともみなさんにご紹介したいと思っています。このようなレポートは見たことがないので、「禁じ手」なのかもしれませんが、私は当社の代表取締役なので、いわゆる社長です。つまり、だれに怒られることもなく、クビになることもない(はず)ので書いてしまおうと思います(笑)。多少自己満足気味ではありますが、ぜひともご期待ください。